犬矢来は京都の町屋などにある軒下の防護柵のようなもので犬の糞尿よけとか言われています。実際は外壁の泥除けなどとして使われているようです。
仙台では見かけたことがありません。
そんな仙台で何故犬矢来を作ることになったかと申しますと、昨年12月の仕事の最中、お客様のお庭の入口の扉をきちっと閉めていなかったため、突風で扉が壊れてしまいました。そこで新しい扉をつけたのですが、その扉には従来から猫が庭に入ってこないように金網が貼ってありました。扉を前のもとと同じデザインで新調したため、金網を再び貼り付けるのはいかがなものかと考え、思いついたのが犬矢来でした。
犬矢来については製作法についての本など見つけることができませんでしたのでネットの写真を参考に製作を開始しました。
まずは、ベース部分です。簡単な骨組みを作ります。この桟の部分が立子との固定部分になります。
画像の立子は竹を4つ割りにしたものです。この後、裏側の節を落として、火であぶって曲げます。
立子を真鍮釘で固定します。
犬矢来完成です。設置したものは柱などの礎石で段差がありましたので、手直ししてあります。
今回設置した場所は庭へ通じる通路の扉ですが、建物の軒があり雨が当たらないので長持ちするかもしれません。
猫除けなので猫矢来でしょうか。