2級造園技能士だからできること

この業界、いろいろな仕事をしなければいけませんが、とりあえず現在は庭木の管理ということで剪定をメインの作業をしております。

これまで職業訓練校で習ったのは基礎的なことが中心で、現場では習ったことがない難しい課題が登場します。360度どこでもハシゴをかけられるようなわけにはいきません。

ハシゴをかけて全体を剪定しなければならないのにハシゴをかけることができる場所が180度、残りは擁壁になっていたりすることもあります。最近は木が大きすぎてハシゴの上での仕事ができず、木登りをして剪定することも時々あります。

造園技能士というのは資格の名称で、二級というのは都道府県知事の認定で一級が国家資格となることから、当然一級を目指します。私はそのために勉強しています。

樹木の剪定の上手い下手は多くの樹種の剪定を何本剪定したかによるのかもしれません。剪定の基本を身につけ、庭全体のバランスを考えつつ、統一した剪定が要求されます。

剪定は樹木を刈り込み丸く仕上げるものだというイメージをお持ちかもしれません。ヘッジトリマーという機械を使うのが効率的ですが、ヘッジトリマーの刃を研いでいる人はほとんどいません。形はきれいでも切り口が汚なくなるのが通例。樹木も生き物です。枝葉はスパッと切れる刃物で切ることで樹木のダメージを抑えます。職人さんは刈り込み鋏を使います。そうなると職人歴が長い人がうまく経験年数が浅ければ刈り込みも甘くなります。

そして、玉物(丸く仕上げる樹木)も表面はきれいでも、木の中の枯れ枝まで除去するのは職人さんで素人さんはそこまでの作業はしません。職人さんよりも素人さんのほうが仕事が早いという場合があります。仕事が早いのは腕がいい人とかいう誤った認識をお持ちのお客様もいらっしゃるかもしれません。しかしそうではないと思います。

どの木の剪定でも基本に沿って、虫が着かないように風通しを良くことを考えながら剪定すると時間はかかります。枯れ枝をできる限りとる。しかし、それを全ての樹木に行っては時間がかかりすぎて商売にならない。そこで、職人さんと素人さんの違いが出てきます。どこまで仕事を妥協しつつ終えるかの基準があるかないかなのではないでしょうか。

私の場合、開業当時は3人工の仕事に6日間も費やしたことがありました。それは次回の仕事が楽になるからです。翌年は2日間で仕事を終えることができました。自分なりの仕上げの基準が出来上がりつつあるのかもしれません。

熟練の職人のような全体的な技術はまだ備わってはいないものの、技術が日々進展している手ごたえを感じているところです。

造園会社やシルバー人材センターに勤めれば、時間の制約という条件の中で剪定をせざるを得なくなるはずで、そういった環境で技術を磨くには相当な時間が必要になるでしょう。

一人親方として現在も剪定等を行っておりますが、現在は修行中の身と考え、ご縁のあったお客様の庭を低価格で剪定させていただいております。