2年以上手入れしていない松の剪定は難しい

お客さまからよくあるご依頼に2年以上手入れをされていない松があります。

松の木の個性にもよりますが、多くはにょきにょきと枝が伸び葉っぱが生い茂り、中が枯れかかっている松になっています。

お客様は剪定するのだから盆栽みたいに仕上がるものと期待されている節があれば、剪定前に元のようには戻りませんとお話しさせていただきます。

もともと形のよい松でも放置されれば形は戻るかどうか保証できないからです。伸びきった枝を抜き、葉をむしり、天端をできるだけ透かし、下の枝に日が当たるようにしていきます。

依頼の時期にもよりますが、みどり摘みの時期であれば、土用芽を期待し、芽を欠かないようにひとまわり小さくします。秋に土用芽が育っていれば、それを見極めつつさらに切り戻しが出来るからです。

ある程度の形が出来ればよいのですが、そうはなかなかいきません。1,2年かけて修正するしかありません。

松は金食い虫とよく言われますが、それだけ手間がかかる木でもあるのは事実です。しかし、毎年手入れをされていれば余分なお金をかけずに楽しむことが出来るのが松ではないでしょうか。

 

 

植木の剪定誰に頼めばいいの

庭にある木が大きくなり、鬱蒼となってきます。自分では手に負えなくなったから剪定を頼もうと考えるのは普通です。そこで、安く請け負ってくれるところはないかと探されます。

ところで、植木屋さんといってもいろいろな方がいらっしゃるのをご存知でしょうか。値段が安く抑えたいならシルバー人材センターの方になりますし、多少高くなりますが形を整えることを主とされる植木屋さん。庭全体の消毒、施肥、剪定までの維持管理となれば造園屋さんになります。植木屋さんよりも高くなりますが納得いただけるはずです。

庭木の剪定、消毒、施肥、竹垣づくり、雪つりなどの技術があるのは造園技能士と呼ばれる国家資格を持った人たちで、個人で開業している人、造園会社で働かれている方などおられます。

見積書を出させていただくと毎年剪定してもらっているけど、こんなに日数がかからないしもっと金額が安いといわれることがよくあります。

そこで、説明をさせていただくわけです。形を整えるだけなら、同じ日数で同じ金額で剪定させていただきますが、木にとっては充分な手入れではありません。なぜならば、木が大きくなって、葉っぱが生い茂ると下の枝葉に光が差さず、光のある空間に枝が回り込んで伸びてきます。そうならないように、光のとおり道を邪魔している枝葉を抜いて手入れするのが剪定の基本です。なので時間がかかります。また、枝葉を抜くのは風通しを良くして虫などが繁殖しないようにするためでもあります。

お庭の維持管理とは木の外観だけを整えることではなく、葉っぱで光合成が十分にできるように不要な枝を抜き、また、害虫などが繁殖しないように風通しを良くする。そして、その補助として消毒や肥料を与えるのが基本だと考えます。ここまで説明させていただきますと、大抵は納得されます。

刈込だけで剪定が終わりと思っているのはお客様だけかもしれません。刈込だけなら時間はかかりません。それで、日当をいただいて刈込後の少ない枝葉の廃棄処理料までいただけるのなら高収入になります。しかし、基本的な剪定をすると枝葉の廃棄量も多くなるのが普通です。ましてや、剪定したのが2年前とかいう話を伺ったりすれば、枝葉の廃棄料金だけで高額になります。

はっきり申し上げて、形ばかり整えるだけなら剪定しないのと同じかもしれません。夏場であれば1,2週間で枝葉が伸び、1カ月もすれば元のように枝葉が伸びてしまいます。そのような剪定にお金を支払われるのですか。多少時間がかかっても基本的な剪定をきっちりされたほうがお得ではないでしょうか。

雑草が多くなったら除草剤を撒くのは正しいか

雑草が生い茂って蚊が発生など、最近は多くなりました。虫の多くなる季節私たちは長そで長ズボン、網付き帽子を被ることもあります。蚊や虫たちは4m位は上下します。大抵は1,2mの低層を動き回っています。草も30㎝も伸びれば抜くのはたいへんなので、刈り払い機で刈ってしまいます。

除草剤を買ってきて散布されている方がおられますが、原液のまま振りかけても効果はありません。刈り払いをしてのち草の生長点に薬剤がかかるようにしなければなりません。

除草剤や消毒剤は「毒」です。用法・用量を守らなければ人間に危害が及びます。

アパートを管理されている会社の方が、草を刈れば除草剤まで散布の必要ないところに、草を刈らずに原液をまき散らしていかれました。薬剤に対する無知なのでしょうか。

毒がばらまかれていったわけです。アパートにお住まいの方も草がなければ苦情が出ないという考え方なのでしょう。管理会社がアパートの住民の健康まで考えつかないというお粗末さ。改めてぞっとしました。

ちなみに造園屋が撒く消毒剤は樹種によっても異なりますが、500倍や1000倍の希釈で行っています。