実技試験対策

一般社団法人日本造園組合連合会で「造園実技作業の手引き(1,2級)」というテキストが販売されている。この中に2級造園施工図が2頁にわたり掲載されている。ズバリ試験問題であり、毎年変更になるようなものではない。手引きを事前に入手し練習する必要がある。 実技試験は減点方式なのでちょっとした誤りで減点となる。また、試験時間は2時間30分だが、減点されるが延長30分までは認められている。練習を始めると手際が悪いから3時間を超えるのが普通である。これを2時間30分以内になるようにするのが課題だ。 全員指定された道具と材料を使うことになる。私は支給された材料を使って補助具を作りながら作業した。減点にはなっていなかった。後で説明する。 支給される竹は自然の物だから曲がりがきついものもある。それをいかにすべきかという判断が問われる。これも練習で何回か竹を切っているうちにどの節から切ればよいか判断ができるようになる。 練習は晴れた日と雨の日と練習しておくとよい。晴れた日の対策と雨の日の対策は異なる。試験は晴れていようが雨であろうが実施される。ただし、試験が雨の日は実技試験の敷石や飛び石の採点が甘くなる。その分竹垣の出来が課題となる。 本試験の前には必ず鋸の替刃は新しいものと交換しておく。スケールは新しいものを用意しておく(一度でも雨の日に使用したものは故障する可能性がある)。 さて、以下実際実技試験の配点と減点項目を予測して記載してみた。配点について公表されているものではないので大体こんなところだろうというもの。減点がなければ当然合格だが、どういったところが減点になるかを 【会場での準備】 自分の試験場所を整地する。雑草や小石は取り除き平担にする。つまりGL(グランドレベル)が同じにならねばならない。そして、水糸で張られた2500mm司法の枠の外も100mm幅で平たんにしておく必要がある。施工図のとおりに仕上げるためである。これをしておかないと縁石や敷石、飛石のチリの高さが定まらなくなる。ピンポールは枠の外に刺すからだ。

【四つ目垣】32点 ☜ 減点されなければこの点数。

【杭うち】(2本で▲20点)

 

杭の天地の判別

杭の天端切りは2㎝以内なので1㎝を目安に切る。木槌とスコップを裏返しにした上に杭を置き、杭に90度になるよう鋸を当て切る。(天端の水平▲3点×2)切り終えた端材は後で使うので、見えるところに置いておく。

杭の節がないところを探し、センターに水平器を使って赤鉛筆でロングマーク。

天端から10、35,55,85,100㎝赤鉛筆でマークする。

各マークはメジャーを丸め180度横に線を引く

GLを赤鉛筆で再度マークし、さらに2㎝上に水平器用の補助マークをする。GLマークから杭の下端までの距離を測る。スコップに赤鉛筆でマークする。

杭のマークが終わったら杭の天端を金槌で面取りをする。

長いピンポールを20㎝の位置にさし、外側に杭の天端切りで出た端材を置き杭の直径に相当する両側に短いピンホールを挿す。凹状態に挿し天端端材を固定。これは垂直の概略を取るためである。周囲の垂直物で修正する。(垂直良し、GL良し)

ロングピンポールを170㎝の位置にさす。

穴掘り2スコップ分だけ築山部分へ。その他は穴の周囲に置く。穴の底を出来るだけ平に均し調整用の土を真ん中に盛っておく。

短いピンポールで垂直の概略をつかみ、3分の1だけ土を戻す。

遠景物で垂直を確認したら、杭の天端をもって土を突く。

再度遠景物で垂直を確認する。

土をさらに3分の1入れ突く。

遠景物で垂直を確認する。

残りの土を穴へ入れ土を突く。(杭の強度 1本▲2、2本で▲3)

垂直の最終確認。(1本▲2、2本で▲3)

 

【杭2本目】

区画杭から170㎝の位置に長いポールがあるので、1本目と同様に両脇に短いポールを挿す。

穴の位置の築山側へ西側ラインから垂直に20㎝の位置に長いピンポールを挿す。1本目と同様。

1本目と同様に穴をほり、土も同様の処理をする。区画角のL字ラインから10㎝は離しておく。

二本の杭の距離が150㎝になっているかを確認する。

杭を入れ3分の1土を戻す。最初の杭を参考に垂直だけは出しておく。

バール、剣スコ、平行器で杭を支える。

   2本の杭の天端を通る水糸を張る。周囲の建物を利用して水平を取る。

   水平を確認してから土を突く。

さらに土を入れ垂直を確認してから土を突く。

最終的に残りの土を入れて土を突く。土が余ったら築山へ移す。あまり残らないはず。多く残りすぎるのは土が締まっていない証拠。要確認。

杭の水糸を10センチ下げ水平を確認して張りなおす。

剣スコを横にして立子打ち込み位置を5センチから7センチほど耕す。土はそのまま。

ピンポールは次のおおよその作業位置に差し込んでおく。

【胴縁を切る】

木槌と剣スコを裏返しにセットして竹切り用の台座を設置する。

最初、竹材を末が右手にくるよう置く。

胴縁用3本の竹を元のほうから曲がっている部分を竹の芽を下にして切る。1mの立子を取りバカ棒とする元口にBAKAマークを付ける。2番目を胴縁用にする。元口から計測し、160㎝以上の節を探し、その節から5㎝から10㎝のところでまっすぐな位置を探し45度で斜めに末口を切断。切り終わったら、その個所から元口1mの節で切る(立子2本目)。さらにそこから3本目の立子を取る。竹3本はその方法で取る。その際、3本の細竹が出るので、それを両端に使うこととする。

予備竹はまだ加工しない。胴縁が3本そろったところで作業はいったん中止。

切り口の角度は45度が杭になじむが、竹が太い場合は35度から40度位でないと釘が届かない。

胴縁の一番太いものを一番下に使用。一番細いものを上段に取り付ける。

このため、胴縁の竹の太さが細い順に1、2、3とチョークで番号を振る;。

【胴縁の設置準備】(▲48点)

端材となった竹の末口から152㎝の長さに竹を切り、杭の天端に固定する。さらに端材で、竹釘を端材の先端で3本ほど作る。また、杭掛け用の30㎝位の竹を作る。そして、内径2㎝長さ2㎝の結束後の切断ガイドを作る。

21 竹は両端ともに内側1㎝に3mmドリルで穴をあける。杭の中心に3mmドリルで穴をあける。(150㎝で固定されるはずである。)

22 竹釘で固定

㉑胴縁は裏から見て右柱に上から元末元の順で取り付けることから、左側上に末を持ってくる

㉒竹置き棒の設置。(20㎝の端材を鬼首で1本出しにより止める。後、いぼ結び仮止め)この方法をとることにより、水平を取り調整が容易になる。外側で設置するが内側へ棒を移動する。

㉓反対側2段目にも同様の竹置きを設置する

【胴縁設置】

㉑ 左側、末口に胴縁を構え、ドリル(3mm)で穴をあける。設置位置のセンターに竹が来ているか。また、杭の釘打ちの位置に節がある場合は別のドリル(2.1㎜)で杭に穴をあけ、釘止めする。

ドリルで穴をあけ釘を通して、釘の頭が7㎜以上あることを確認する。仮に7mmに満たない場合は、ドリルで切り口を斜めにして釘の頭が出ることを必ず確認すること。これをしないと、穴から余分な圧力がかかり割れる。(割れは1か所▲2)

㉒ 胴縁の天端が水平になるようにセットする。すでに固定した末口と元口の太さは異なるから、元口の釘穴は杭のマークの下にくる。最初から5㎜位下に仮止めできるよう竹置棒を内側に設置し水平を確認する。

㉓水平マークに竹を併せ、右側の胴縁の元口を斜めに切る。(この際、下側が高く残らないように垂直に切ること。)

㉓ ドリル(3mm)で穴をあける。

㉔ 釘を軽く打った状態で水平を再確認する。竹置きでささえているから竹は落ちない。

㉕ 元口の釘打ち本止め。(固定不十分▲2点)この際柱が動かないよう膝等で固定して作業を行う。

㉖ 再度平行を「見つけ」から確認する。(平行でなければ▲2)

㉗ 残り2本、同様の作業を行う。ただし、2本目の末口は右、3本目の元口は右で柱に固定するので末元の方向を注意。

㉘釘打ちの振動で杭と他の胴縁に隙間が出来ていないか確認(杭と胴縁のなじみが悪ければ▲3点から▲5点)

㉙胴縁の設置が終わったら、天端固定の竹を外す。

ここまでが重要で、マニュアルでは穴掘りから胴縁設置まで32分である。多少のオーバータイムがあってもよい。45分位なら良好。

 

【立子を切る】結束まで28分(▲54点)

立子は9本必要である。すでに、6本はできており、残りの竹から3本の立子を切る。

竹は末口が右となるように最初から置く

木槌剣スコの台座でバカ棒を参考に竹の末口を切る

9本の内一番太い立子を真ん中、細いものを両脇にする。残りの竹はバランスを考え配置する。センターの両隣は中、太いものは裏に使う(両端の隣の裏立子)

センター位置だけはメジャーで計測。センターに赤鉛筆でマークする。センターに太い立子を立てる。この際、木槌を当て板に使い金槌で打ち込む。次に両端を同様に打ちこむ。(立子の天端▲2垂直▲2)残りは竹の太いものを裏へ。標準的なものは前へ持ってくる。 平均で間隔を取った場合竹と竹の空間が開くことになるので注意。なので、仮置きをしてバランスを考える。

空間にバラつきがなくなったら、本打ちする。

【結束】(▲42)

棕櫚縄は一度水に浸し、3ヒロだけ別に取りまとめ小さなビニール袋に入れる。残った棕櫚縄をすべて解き、まき直しをして大きなビニール袋に入れて使う。小さなビニール袋も一緒に入れる。

結束は中心の立子を最初に行う。上段下段。

表上段3本、両脇は下段のみ2か所結束。

結束後いぼから20mm2センチの丸輪ガイドを棕櫚縄に通しておく)で切り取った余分な棕櫚縄はビニール袋に回収する。(左右にショッピング袋をぶら下げる。棕櫚縄用とゴミ袋)

裏面は右から左へ結束するが、特に上段は結束を強くする

からげ結びは裏に回り右奥で下から上の鬼首結びでいぼ結びをし、表に回り、左端しの表立子を杭に寄せて、上部を結束する。その後、下から上の動作の「からげ結び」で築山側へ進む。からげの下に回す際、絞りをきちんと入れること。最後の仮止めは上から下の二回まわし仮止めとし2㎝に切って終了。(仕様誤り▲6点)

結束が終わったら、右端の立子を杭にできるだけ近づけ上部の結束を行う。竹が細いので、胴縁と立子の間の隙間が一番大きくなるため特に力を入れて固定すること。結束が正面で上を向いているか、文掛けがきれいになっているか点検。ゆるみが出ている結束(一か所▲2)は切って再度結束し直す(上段下段)

バランスが悪くないか点検。(▲2)

立子の節が表を向いているか確認

立子下の土を突きなおして馴らす。

   水糸が残っていないか点検。

   道具ベルトを一旦外し、金槌とタケノコ、剪定ばさみをしまう。植木ばさみ、メジャーと道具袋だけを再装着。レンガ小手、水平器、バール、手帚、こうがい板、剣スコを手元に用意。

 

これで32点の獲得となる。所要時間は1時間 

【敷石等の敷設】配点予想28点 (▲18点)

ピンポールで東側のラインから350mmの位置に散り50mmで水糸を張る。

同時にピンポールでラインから450㎜の位置にチリ高30㎜で水糸を張る。

敷石側200mmと300mmの位置に60㎜高で水糸を張る。

縁石、自然石、敷石の部分を掘る。内側敷石部分は少し深く掘る。

土は築山へ。残す土はスコップ2杯でよい。築山は20㎝高を限度とする。

縁石据え付けで平行器を使う。

敷石Bを据え付け自然石の門石を据え付ける。

縁石と敷石の間の自然石を据え付ける。仕様書では石は平置き。(仕様誤り▲6点)

縁石に接する敷石は接続面を太くする。つまり細いほうを使わない。

内側垂直に天端が揃うようにする。その際、水平器で天端平行を確認する。また、自然石の側面端が上から見て中を向いていないか確認する。石の気勢は直線上にあること。石の中心を通っているか。

石の上の砂を掃除

 

【飛び石の設置】配点予想14点 (▲24点)

①敷石Aから120㎜のところに水糸を張る。ここは合端が指定されている。

飛び石を3個並べ中石になるものを最初に選択する。次に、初めに使う石を選ぶ。最後の飛び石は側面に直線面が1つあればよい。

3つの飛び石を仮置きし、敷石側と被るようにまたグランドの中心線上、垣根右から3本目と重なっているか確認する。合端が120㎜であるか一応確認。特に最初の飛び石は敷石A4分の3被る点に注意。

各敷石の周りにマークをして掘る。掘った土は築山へ。調整用はスコップ1杯半程度でよい。

各石との合端を確かめながら座りが動かないよう固定していく。チリは30mm天端が平行であること。

このことから、設置ごとに平行器で平行を確認していく。

   真ん中の飛び石は敷石A10分の1程度かぶる。

最後の飛び石は3分の2ほど敷石Aと被る。

設置が終わったら、天端の砂を掃除。

【植栽】配点予想6点 (▲34点)

   区画の奥の角から真ん中を決め両サイドから60度の交点を「見つけ」とし、余った竹を立てておく。

中木を築山に植えるが、木の幹は築山に対して垂直に植える。木の表を見つけに向けること。

中木の根本に合わせ植え付けた状態が自然に見えるように築山を整えること。木の根元に土を盛り上げると深植えとなる(減点)。

築山の裏は区画隅からL字型で10㎝離すこと(このうち6㎝は平らであること)垣根との境目も10㎝離し平らであること。

次に低木は垣根側に作る。

この時、垣根の4本目立子が木の幹の位置となるが、築山の中木の位置より飛び石側に前へ出す。(仕様誤り▲6点)

   築山に植える低木はこれまで植えた木と不当辺三角形となる位置に木を植え、木の表が見つけを向くように植える。問題用紙で不当辺三角形(直角三角形)を作り計測。

この際、築山側の植栽の枝葉が区画(ライン)を超えていないか確認。(仕様誤り▲6点)

土極めは十分か、植え込みの深さが適正かどうか。

草本性地被類の植栽。コンテナは外して植える。

区画内の清掃。縁石方面の地ならし。(6)

築山の斜面整備。できるだけ等高線を描けるような形が普通だが、なだらかな稜線のほうが良い。敷石Aの前15㎝程度まで伸ばしてよい。

   竹垣の杭から12㎝とラインから30㎝は平らであり築山はないので注意。

自然石の前も平らにすること。

見つけの隅は丁寧に「際を明確に」。(竹べらと見付用箒を使う(1㎝幅…先端は丸、と三角に加工) 

 

【最終点検】予想配点5点 

ゴミがないか点検。(清掃▲6点)

足跡がついていないか点検。(▲2点)

工具類が散らかっていないか。工具箱は蓋を締め、長物類はまとめて区画外へ置く。(2)

 

【作業完了】

「作業完了の申し出を試験官に申し出をする」

 

 

●個人的な実技試験対策

腕時計は右手内側に装着

膝当て装着

ベルト類の道具は作業種類ごと順次外していく

飲料の定期的な摂取30分置き(ペットボトル3本位)

手袋装着(結束の時のみ外す)

ドリルは2台。2mm(杭用)と3mm(胴縁用)の刃を装着

胴縁支え用(止め口を作る)、竹釘用の竹を最初に切る。

棕櫚(ほうき)(小)の先を短くしたものを1個用意する。硬めの箒なので竹垣やとび石などの際を立たせる際に役立つ。こうがい板では不十分。